ワーファリン
Warfarin

剤型一覧

製造販売元

エーザイ

一般的名称

ワルファリンカリウム錠
英語:warfarin potassium

販売名 / 薬価

ワーファリン錠1mg  / 9.8円

規格単位(薬価が適用される単位)

1mg1錠

基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時9分

警告

本剤とカペシタビンとの併用により,本剤の作用が増強し,出血が発現し死亡に至ったとの報告。併用する場合には血液凝固能検査を定期的に行い,必要に応じ適切な処置を行う〔[10.2参照]〕

禁忌

【2.1】出血(血小板減少性紫斑病,血管障害による出血傾向,血友病その他の血液凝固障害,月経期間中,手術時,消化管潰瘍,尿路出血,喀血,流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦,頭蓋内出血の疑い等)〔本剤の作用機序より出血を助長することがあり,ときには致命的になるおそれ〕【2.2】出血する可能性のある者(内臓腫瘍,消化管の憩室炎,大腸炎,亜急性細菌性心内膜炎,重症高血圧症,重症糖尿病等)〔出血している患者同様に血管や内臓等の障害箇所に出血が起こるおそれ〕【2.3】重篤な腎障害〔[9.2.1参照]〕【2.4】重篤な肝障害〔[9.3.1参照]〕【2.5】中枢神経系の手術・外傷後日の浅い者〔出血を助長することがあり,ときには致命的になるおそれ〕【2.6】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.7】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕【2.8】骨粗鬆症治療用ビタミンK2(メナテトレノン)製剤を投与中〔[8.5,10.1参照]〕【2.9】イグラチモドを投与中〔[10.1参照]〕【2.10】ミコナゾール(ゲル剤・注射剤・錠剤)を投与中〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)骨粗鬆症治療用ビタミンK2製剤(メナテトレノン<グラケー>)〔[2.8,8.5参照]〕〔本剤の効果を減弱するおそれ。患者が本剤による治療を必要とする場合,本剤による治療を優先し,骨粗鬆症治療用ビタミンK2製剤の投与を中止/ビタミンKが本剤のビタミンK依存性凝固因子の生合成阻害作用と拮抗する〕2)イグラチモド<ケアラム>〔[2.9参照]〕〔本剤の作用を増強することがある。患者が本剤による治療を必要とする場合,本剤による治療を優先し,イグラチモドを投与しない/機序不明〕3)ミコナゾール(ゲル剤・注射剤・錠剤)<フロリードゲル経口用,フロリードF注,オラビ錠口腔用>〔[2.10参照]〕〔本剤の作用を増強するおそれ。また,併用中止後も,本剤の作用が遷延し,出血やINR上昇に至ったとの報告。患者が本剤による治療を必要とする場合,本剤による治療を優先し,ミコナゾール(ゲル剤・注射剤・錠剤)を投与しない/ミコナゾールが本剤の肝薬物代謝酵素を阻害〕

効能・効果

次の疾患の治療・予防/血栓塞栓症(静脈血栓症,心筋梗塞症,肺塞栓症,脳塞栓症,緩徐に進行する脳血栓症等)。

用法・用量

血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)の検査値に基づき投与量決定,血液凝固能管理を十分に行いつつ使用。初回量を1日1回経口投与後,数日間かけて血液凝固能検査で目標治療域に入るよう調節し,維持量を決定。抗凝固効果の発現を急ぐ場合,初回投与時ヘパリン等の併用を考慮する。成人初回量1日1回1~5mg。小児維持量の目安12ヶ月未満は1日0.16mg/kg,1~15歳未満は1日0.04~0.10mg/kg。

用法・用量に関連する使用上の注意

成人維持量は1日1回1~5mg程度となることが多い。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】出血(脳出血等の臓器内出血,粘膜出血,皮下出血等)〔本剤の抗凝固作用を急速に減少する必要がある場合には投与中止とともに,ビタミンK製剤の投与を考慮する。脳出血等の重篤な出血を発現した場合には,必要に応じて,プロトロンビン複合体の静注又は新鮮凍結血漿の輸注等を行う。これらの場合には血栓再発に対し十分注意する。[8.4参照]〕【11.1.2】皮膚壊死〔本剤投与開始による早期にプロテインC活性の急速な低下が原因で,一過性の過凝固状態となることがある。その結果,微小血栓を生じ皮膚壊死に至る可能性がある。投与前にプロテインC活性を確認することが望ましい〕【11.1.3】カルシフィラキシス〔周囲に有痛性紫斑を伴う有痛性皮膚潰瘍,皮下脂肪組織又は真皮の小~中動脈の石灰化を特徴とするカルシフィラキシスが現れ,敗血症に至ることがある〕【11.1.4】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,ALPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が発現〕【11.1.5】急性腎障害〔経口抗凝固薬の投与後に急性腎障害が発現。本剤投与後の急性腎障害の中には,血尿や治療域を超えるINRを認めるもの,腎生検により尿細管内に赤血球円柱を多数認めるものが報告〕

投与期間制限

なし

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