基本情報
最終更新日時:2024年3月22日12時20分

禁忌

【2.1】本剤(成分)・ヒダントイン系化合物に過敏症【2.2】洞性徐脈,高度の刺激伝導障害〔[11.1.7参照]〕【2.3】タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合),マシテンタン,エルバスビル,グラゾプレビル,チカグレロル,アルテメテル・ルメファントリン,ダルナビル・コビシスタット,ドラビリン,ルラシドン,リルピビリン,イサブコナゾニウム硫酸塩,ミフェプリストン・ミソプロストール,ニルマトレルビル・リトナビル,リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン,ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド,エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド,ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド,ソホスブビル・ベルパタスビル,ソホスブビル,レジパスビル・ソホスブビル,ドルテグラビル・リルピビリン,カボテグラビル,レナカパビルナトリウムを投与中〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合:アドシルカ),マシテンタン<オプスミット>,エルバスビル<エレルサ>,グラゾプレビル<グラジナ>,チカグレロル<ブリリンタ>,アルテメテル・ルメファントリン<リアメット配合錠>,ダルナビル・コビシスタット<プレジコビックス配合錠>,ドラビリン<ピフェルトロ>,ルラシドン<ラツーダ>,リルピビリン<エジュラント>,イサブコナゾニウム硫酸塩<クレセンバ>〔[2.3参照]〕〔これらの薬剤の代謝が促進され,血中濃度が低下するおそれ/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導による〕2)ミフェプリストン・ミソプロストール<メフィーゴ>〔[2.3参照]〕〔ミフェプリストンの代謝が促進され,血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがあるので,本剤の影響がなくなるまで投与しない/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導による〕3)ニルマトレルビル・リトナビル<パキロビッド>〔[2.3参照]〕〔ニルマトレルビル及びリトナビルの血中濃度が低下するため,効果が減弱し,耐性が発現するおそれ/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用による〕4)リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン<オデフシィ配合錠>〔[2.3参照]〕〔リルピビリン及びテノホビルアラフェナミドの血中濃度が低下するおそれ/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による〕5)ビクテグラビルナトリウム・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド<ビクタルビ配合錠>〔[2.3参照]〕〔ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するため,効果が減弱し,耐性が発現するおそれ/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による〕6)ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド<シムツーザ配合錠>〔[2.3参照]〕〔ダルナビル,コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれ/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による〕7)エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド<ゲンボイヤ配合錠>〔[2.3参照]〕〔エルビテグラビル,コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれ/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による〕8)ソホスブビル・ベルパタスビル<エプクルーサ配合錠>〔[2.3参照]〕〔ソホスブビル及びベルパタスビルの血漿中濃度が低下するおそれ/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による〕9)ソホスブビル<ソバルディ>,レジパスビル・ソホスブビル<ハーボニー配合錠>〔[2.3参照]〕〔これらの薬剤の血漿中濃度が低下するおそれ/フェニトインのP糖蛋白誘導による〕10)ドルテグラビル・リルピビリン<ジャルカ配合錠>〔[2.3参照]〕〔ドルテグラビル及びリルピビリンの血中濃度が低下するおそれ/フェニトインの肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びUGT1A1誘導作用による〕11)カボテグラビル<ボカブリア>〔[2.3参照]〕〔カボテグラビルの血漿中濃度が低下し,効果が減弱するおそれ/フェニトインのUGT1A1誘導作用による〕12)レナカパビルナトリウム<シュンレンカ>〔[2.3参照]〕〔レナカパビルの血漿中濃度が低下するため,レナカパビルの効果が減弱し,レナカパビルに対する耐性が発現するおそれ/フェニトインの強いCYP3A,P-gp及びUGT1A1誘導作用による〕

効能・効果

てんかん重積状態。脳外科手術又は意識障害(頭部外傷等)時のてんかん発作の発現抑制。フェニトインを経口投与しているてんかん患者における一時的な代替療法。

用法・用量

成人・2歳以上の小児に次の用法・用量で投与。〔てんかん重積状態〕初回22.5mg/kg,静注。投与速度は3mg/kg/分又は150mg/分のいずれか低い方まで。維持1日5~7.5mg/kg,1日1回又は分割静注。投与速度は1mg/kg/分又は75mg/分のいずれか低い方まで。〔てんかん発作の発現抑制〕初回15~18mg/kg,静注。投与速度は1mg/kg/分又は75mg/分のいずれか低い方まで。維持1日5~7.5mg/kg,1日1回又は分割静注。投与速度は1mg/kg/分又は75mg/分のいずれか低い方まで。〔代替療法〕経口フェニトインの1日量の1.5倍量を,1日1回又は分割静注。投与速度は1mg/kg/分又は75mg/分のいずれか低い方まで。

用法・用量に関連する使用上の注意

維持投与は初回投与から12~24時間あけて行う。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)〔発熱,紅斑,水疱・びらん,掻痒感,咽頭痛,眼充血,口内炎等の異常が認められた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.2】過敏症症候群〔初期症状として発疹,発熱がみられ,さらにリンパ節腫脹,肝機能障害等の臓器障害,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が現れた場合には投与中止。なお,ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く,発疹,発熱,肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意〕【11.1.3】SLE様症状〔発熱,紅斑,関節痛,肺炎,白血球減少,血小板減少,抗核抗体陽性等が認められた場合には投与中止〕【11.1.4】再生不良性貧血,汎血球減少,無顆粒球症,単球性白血病,血小板減少,溶血性貧血,赤芽球癆〔[8.3,9.1.5参照]〕【11.1.5】劇症肝炎,肝機能障害,黄疸〔著しいAST,ALT,γ-GTPの上昇や黄疸が認められた場合には投与中止。[8.3,9.3参照]〕【11.1.6】間質性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎(肺臓炎)が現れた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.7】心停止,心室細動,呼吸停止〔投与速度や患者の状態により,これらの症状が発現。[2.2,7.1,8.1,9.1.1-4,9.2,9.3,9.8.1参照]〕【11.1.8】強直発作【11.1.9】悪性リンパ腫,リンパ節腫脹【11.1.10】小脳萎縮〔長期投与例で発現。[8.5参照]〕【11.1.11】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には投与中止。また,横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意〕【11.1.12】急性腎障害,間質性腎炎〔[8.3,9.2参照]〕【11.1.13】悪性症候群〔発熱,意識障害,筋強剛,不随意運動,発汗,頻脈等が現れた場合には投与中止,体冷却,水分補給,呼吸管理等を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある〕

投与期間制限

なし

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